【休憩】ペットと暮らすということ
こんばんは、おろしです。
今日は家とは関係ないかも知れないけど、ウチとしては関係あるので、書いてみます。
長いのでペットのことに興味のない方はお戻りくださいませ。
我が家には『もんちゃん』、『はなちゃん』の2人のワンコがいました。
『もんちゃん』は今年の6月21日、15年の生涯を終えてしまいました。 『はなちゃん』は度々登場しているように元気です。
大分前にブログにも書いたんですが、ボクたちが家を建てようと思ったのは、色々な要素が集まってのことでしたが、その中で大きな割合を占めていたのが『もんちゃん』の存在でした。
心臓が悪く、もうあとどのくらい生きられるか分からない状態が何年か続いていました。 血液検査の度に心臓の状態を示すマーカー値が、あり得ないほどの異常値を叩き出すも、本人はなんか至って元気なカンジでした。
ちなみに診てもらっていた獣医さんは日本でも指折りの心臓の名医で、その人をもってしても、このマーカー値でこんなに普通に暮らしてることは考えられないといつもおっしゃっていました。
ボクは転勤族なので、『もんちゃん』含め家族を色んな地域に引っ張り回しました。
モチロンアパートやマンションばかりだったので、『もんちゃん』には最後くらい、庭のあるおうちで静かに暮らしてもらおうと思っていたことが家造りに至る主要因です。
『もんちゃん』がウチに来たのはボクが犬が大好きだからという訳ではなく、むしろどちらかと言えば猫派だったんですが、まぁ簡単に言うと捨てられてたんです。
取り敢えず拾ってきたは良いものの、もらってくれる人なぞおらず、かといって保健所に連れていくことなど考えられず、仕方なくペット禁止のアパートで飼い始めたのです。
なので、正確な年齢は解らず、初めて連れて行った獣医さんに2歳くらいだと思うと言われたので、その日を2歳の誕生日にしたのです。
それから2年後には、ちょっと知り合いんチのオス犬といつの間にかにゃんにゃんしちゃって(してくれやがって)『はなちゃん』が産まれました。
通常、犬の出産は複数頭ですが、産まれたのは『はなちゃん』1人でしたので、これも運命と思い、ウチで育てることにしたのです。 (複数頭だったらムリだったと思います)
これはかみさんと出会う前の話ですので、かみさんよりも、増してや当然子どもたちよりも長く暮らしてきた大切な家族なのです。
そんな『もんちゃん』に『家』をプレゼントできなかったことは、メチャクチャ悔いが残っています。
『もんちゃん』との暮らしを振り返り、ボクに拾われて幸せだったろうか? ひょっとしたらもっと良い人に拾われて、幸せな暮らしが送れたかもしれない。
そんな考えても仕方のないことを、今でも不意に考えてしまいます。
そして『もんちゃん』を亡くして初めて気付くのです。
『はなちゃん』は『もんちゃん』と僅か2歳差、もう13歳だということに。
いや、ホントに気付いてなかったわけではないですよ。 あまりに『もんちゃん』の余生について考えすぎていたので、目を背けていたのです。
犬の13歳といえば、人間でいうと70歳近く。元気に過ごしていますが、いつ何があってもおかしくないのです。
『はなちゃん』はホントにまだ走り回れる元気があるので、家が建ったら思う存分に家の中も、庭も、みんなで楽しく過ごしてもらいたいと思います。
『犬は家族』
良く聞くフレーズです。
ボクもそう思います。
でも人間ではないんです。
彼らは日本語を理解できても、喋ることはできません。
どれだけ愛しても彼らの本当の想いを知ることはできないんです。 ペットの気持ちが解るという人もいますが、繰り返しますが『本当の想い』が解る人はいないと思います。
彼らは何があってもガマンします。 弱みを見せると家族(群れ)から捨てられると思っているからです。
彼らには私たちしかいません。 私たちは他に友人がおり、仲間がおり、家族以外のコミュニティを持つことができます。 でも彼らの世界には私たちしかいないのです。
犬は本気で家族を愛してくれます。 『本当の想い』は解らないと書きましたが、これだけは本当です。
だからこれからペットを飼おうと思っている方、もしくはすでに飼っている方、留守番ばかりさせて申し訳ないと思うこともあるでしょう。
逆に粗相ばかりしてウンザリすることもあるかもしれない。 ムダ吠えに嫌気が差すかもしれない。
『この子はウチに来て、幸せなんだろうか?』 そんなことも思うかもしれない。
でも何が起きても思い切り愛してあげてくださいね。
『ペットを飼う資格』
そんなことはボクには分かりませんし、誰かにお説教できる立場にもありません。
だけど、ただ愛してあげて欲しい。
そう願います。
あれ?結局なんか家と関係あんの?
今日はいーおっさんが思い出してボロボロ泣きながら書きました。
右が『もんちゃん』です。 姫のような気質のお方で、わがままで甘えんぼで、マイペースで激情家で、難しい方で、でも可愛くて。
そして本当に愛してます。
ありがとう。
これからもボクたちを見守ってください。
長くて楽しくないお話でした。 読んでいただいた方もありがとうございました。
気が沈んだ方がいらっしゃいましたらお詫びします。
今日はおわり。
捕捉
これは『もんちゃん』とお別れの時の画像です。 イラスト化してるので分からないと思いますが、僅か5歳の長男ですが、死を理解してボロボロ泣いてました。
最初は『もんちゃん』の死に向き合おうとしませんでした。 認めたくなかったんだと思います。
普段は生意気ばかり言いますが、この時の息子を見てちゃんと『優しさ』を持って育っていることを確信できました。
『死』はいつでも、どこにでも訪れるものですが、5歳でそれをきちんと受け止めてくれたことが、悲しみばかりのボクにとっては救いでした。
ペットを飼おうという人は、その子の最後まで看取るということでもあります。
その辺りもよく考えてから飼ってくださいね。
必要なのはただ『愛せる』ことだと、ボクは思います。