家を建てるということ

家を建てるということ

愛知県小牧市『ホームランディック』の女性建築士と建てました。2017年2月入居。

【断熱材】についてちょっとだけ掘り下げてみよう & ウチの施工状況

 

本日の記事はボクの主観と思い込みが多く含まれております。

思うところがある方も多くいらっしゃると思いますが、海よりもひろーい心で受け止めていただけるとありがたいなぁ。

 

えー、前回ボクの断熱材に対する煮えたぎるような熱い思いを書きました。

うそですよ。温度は30度くらいです。

 

で、現場の断熱材施工が終わったってんで、見に行って参りました。

 

ボクの分かる範囲での断熱材に関する知識と、 写真とともにウチの採用した断熱材をご紹介します。

 

 

我が家はセルロースファイバー

  

はい。
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デコス社のセルロースファイバーです。

 

そんなん知っとるわっていう方もいらっしゃると思いますが一応ご説明を。

 

セルロースファイバーは、簡単に書くと【色んな太さの繊維が絡み合い、そこにできる空気の層が熱や音を通しにくくする】断熱材です。


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知らない方は新聞紙を細かく切ったものをイメージしてもらえば分かりやすいかなと思います。それを敷き詰めて、寝転がったら暖かいというイメージができると思いますが、セルロースファイバー断熱は正にそういうことです。

 

アメリカでは断熱材として最も高いシェアを誇っているものの、日本ではまだ2%程度のシェアしかなく、施工可能な会社も限られており、また工事の際は二人以上で3、4日 掛かるため、生産エネルギーが非常に低い製品でありながらも、人件費等の施工コストが多く掛かります。

 

施工方法は内張りシートってのを貼って、そこに穴を開けて、専用の機械でブローイング(吹き込み)します。パンパンにします。

施工方法|自然が生んだ調湿する断熱・吸音材[セルロースファイバー] の株式会社デコス

 

ウチもちゃんとパンパンでした。

モッコリしてるの分かりますかね?
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もう少し固いのを想像してたんですが、意外と弾力があって触るとちょー気持ち良い。

端から端までチェックしましたが、施工の難しそうなところもきちんと充填してくれてました。関心ないとか言ってんのに、ヤナ施主だねぇ。
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ちなみに天井は少し間を空けて、天井下地が貼られてから改めて施工するそうです。

 

セルロースファイバーには(てゆーか全ての断熱材には)、デメリットもあります。

セルロースファイバーで一番良く批判されてんのは、タブンホウ酸問題だと思います。

難燃剤として添加されているのですが、これが人体に悪影響を与えるだとか何とかですね。

モチロン安全性は多くの機関で立証されているんですが。

個人的にはこんなこと気にするヤツはカップラーメンも食うなよ?ぐらいのものです。

ボクは食べますよ。

 

 

例えばグラスウールとの比較

断熱材は前回も書きましたが、ホントワケわからんヤツです。

思うにコレが一番ってのは無いのではないでしょうか。

 

例えば、セルロースファイバーよりグラスウールの方が安価です。

グラスウールの場合は施工者の腕や仕事の精度によって結果が大きく左右されるのですが、もしグラスウールを隙間なく完璧に施工できた場合は、熱電導率はグラスウールの方が小さくなるのです(小さい方が優れている)。

 

※グラスウール断熱材にはこれまたアホみたいに種類がありますが、高性能グラスウールを前提として書いてます。

 

ただグラスウールは大工さんが施工するので、万が一片手間でやられちゃったりすると、隙間が発生する可能性があります。

断熱材は隙間なく施工することが非常に大切です。

2×4工法ならまだやりやすいそうですが、在来工法だと、筋交いも多く、隙間なく施工するのは結構難しい、とゆーか手間が掛かるそうです。

 

もしグラスウールで5mmの隙間が発生した場合の熱欠損は非常に高く、先ほどの熱電導率の話は一気に逆転するのです。らしいのです。

 

腕の良い、丁寧な大工さんが施工してくれるのなら何も問題ないのでしょう。

 

『ボードが貼られる前にチェックすれば、隙間などは簡単に指摘、修正できる』と書いているサイトもありましたが、想像するにボクは小さな隙間云々を施主が見抜くのはかなり難しいことだと思いました。

なんで施工する大工さんとの相互信頼関係が構築できていることも、とても大切ではないかなと思います。

個人の感想です。

 

セルロースファイバーは専任業者の方の施工です。吹き込み工法ですので、丁寧さは必要ですが、腕の良さとかはあまり関係ないのかな?と思います。

吹き込みのメリットのひとつは筋交いやスイッチボックスがあろうと、そのような小さな隙間にもきちんと充填できる点があります。

 

施工チェックをしに行った際、着いたときは窓全開だったんですが、閉めてみたらまぁ暖かく感じました。

コレはどんな断熱材だったとしてもそう感じるかもですが。

 

うーん、長くなりましたね。

他にも沢山あるんですよー

 

 

吹き付け断熱材

アイシネンやアクアフォームに代表される発泡ウレタン系の吹き付け断熱材ですが、掲示板を見ていると、ここら辺の信者さんはホント非常にお熱い感じでいらっしゃいます。

正直ボクはかなり引きます。

 

あ、でもセルロースファイバーも信者さんはとても多いです。

 

 

商品としては良いものなのでしょう。

値段も高いですが、断熱の原理原則を少しカジれば、バカのボクでも少しは分かります。

 

上述しましたが、断熱材は隙間なく施工することが何よりも大切なことです。

そーゆー意味では吹き付け系はかなり有利な商品と言えるでしょう。

 

ただし問題は、そこまで投資する必要があるかどうか?とゆーところじゃないかと思うんです。

 

まぁどのみちウチには採用できなかったし、できたとしてもタブンしなかったし、あんまり勉強してないのでこの辺にしときます。

 

 

結局のところどれが良いのか?

ネットの情報はかなり色々な意見が飛び交っていて、欲しい情報を探すのはとても大変です。

 

掲示板や知恵袋は特にオススメできません。とゆーか良い情報の見極めが難しいです。

それぞれの断熱材には熱狂的で、すでに発狂している信者さんがいらっしゃいまして、互いの断熱材をディスりまくるという、それはそれは醜い論争がたくさん繰り広げられています。

もう正しいとか間違ってるとか以前に、醜い。精神衛生上良くない。

 

業者さんのサイトも、自分たちが扱う断熱材のメリットばかりを強調するものが多く、違う業者のページには逆のことが書いてあったりします。

 

信者さんの中にはグラスウールをこれでもかってぐらい叩いている方も多いんですが、ボクはそうは思いません。

施工精度次第で『グラスウール>発泡ウレタンフォーム』なんて状況は簡単に起こり得るモノだと。

こんなこと言うと叩かれるのかしら?

 

ネット上の記載は全て真実かも知れないし、そうでないかも知れない。

 

でもどれかに決めるしかないのです。

一緒に建てている工務店さんや建築家さんを信じて丸投げするも良し!

なんならクジで決めるのも良し!

 

そのくらいの気持ちで臨んで丁度良いんじゃないかな。

ボクはそんなもんでした。

 

だってもし住んでから、想像よりも寒かったりしたら、それ断熱材のせいにするの?

断熱材のせいにして、その後どーすんの?

工務店や建築家を責めるの?

責めてどうなるの?

 

結果ただエアコン頑張れ!ってだけの話でしょ?

それだけのことですよ。

 

そんぐらいの気持ちで行きましょうよ。

責任は取らんけどね。

 

 

最後に 

個人的には、断熱材に投資を集中していっぱいいっぱいになるくらいなら、その分をサッシに回した方が、家全体の機密断熱性能は高まるんじゃないの?と思いまーす。

 

あ、ボクサッシにもこだわってないですけど。

 

断熱については色んなサイトやブログがあるので、あえて熱電導率や還流値など、数値的なモノは一切載せませんでした。分からんし。

 

ブログ程度でボクごときがまとめられる範囲でかなり抜粋して書きましたが、一応勉強した内容はもっと深く、濃いものです。

 

んが、結論は『知れば知るほど分かんねえ』です。

もっと言えば、『住んでみなきゃ分かんねえ』です。

 

これは人の実体験を読み聞きしても、タブン無駄です。

住んでる地域や施工する人によって結果が変わるのだから、そこに全身全霊の労力を使うなら、もっと別のこと考えたら?

暇ならいーけども。

 

一生に一度の家造り、シビアになるのは分かりますが、大事なのは施工精度であり、断熱材そのものではないと、ボクは思います。

 

以上、批判やご指摘はコメント下さいませ。

優しくね。優しーくよ。

あなたが思っている優しさより3倍は優しくよ。

(匿名とはいえ、他人にバカだのアホだの、そんな感じの言い方をする人は好きでないのでスルーしますよー。)

 

本気で悩んでる皆さんには役に立たない記事だったと思います。自分でも。

ごめんなさい。

 

ほな。

 

↓えー、ホントに分かりやすく書いていらっしゃる方も多いですので、是非探して見てください。丸投げー↓

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↓デッドヒート中・・でもないな。

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